【お役立ち情報メニュー】ミュゼプラチナムと言えばリーズナブルが魅力ブログ:20年01月22日
結婚して数年経って、
平穏な日々を送っている今も、
俺にはしばしば眺めている数枚の写真があります。
それは
母親と幼い俺が写った数枚の記念写真。
姫路の街角で、青い染め抜きの花模様の着物を着て、
微笑む母親のそばでにっこりしているおかっぱ頭の俺。
どこまでも広がる黄色い菜の花畑で、
花に顔をうずめている小さな俺と、
それを見守る母親の優しい笑顔。
長い一本の道を、
手をつないで歩いていく母親と俺の後姿…
子供の頃の思い出の横にはいつも母親がいて、
俺はこんなにも母親に見守られて、
育まれてきたのだという実感が、いつも心を暖かくしてくれます。
でも子育てをしてみて
俺は初めて気がついたことがあります。
それは、
母親との思い出の数々を今日の日まで残してくれたのは、
そのフレームの中にはいないお父さんだったということ。
不思議なくらい、今の今まで気がつかなかった…
娘が生まれて、
俺がカメラを持つようになり、
アルバムを作ってみれば…
そこには、
娘を抱く夫、
娘をお風呂に入れる夫、
娘を娘寝かしつける夫…
俺との写真なんてまるでなくて、
これじゃ将来うちの女の子は俺が育児放棄をしたと思うかなぁ…なんて
苦笑いしています。
写真という記憶の不思議。
フレームに存在しないという、存在感。
「気づくのが遅くなっちゃいましたね。お父さん」
でも間に合って、よかった。
今までずっと、ありがとう…
控えめなお父さんの深い真心に、
俺は心から感謝しています。
お父さんのおかげで、
俺も母親も幸せな思い出をいつまでも
抱き続けることができるんですね。